3年ぶりに木祖村へ。
季節はずれの吹雪の権兵衛峠。
そんな足下の悪い中なのに、みなさんたくさん集まってくださり感謝でした。
みなさん現場の人ですから、現場で起きている矛盾や苛々感なども含めてお話は身近に感じてくださるかなと思いお話を進め行くと、つい自分でも体験する理不尽な出来事や苛々する内容を話してしまい、ちょっと批判めいたお話となってしまう。
聞いている方はちょっと不愉快になってしまったかも…。
またもや反省の講義となってしまった。
私たちは支援者。
誰のために存在しているのか。
誰を支援しているのか。
絶対に見失ってはいけないと思うのです。
その時、理不尽な出来事や非人道的なことに怒りを覚えなくてどうして社会正義を行使できるのか。
福祉は戦う仕事。
そして、情緒的な熱い感情を持ち続けること継続していくことなのだと思うのです。
支援者としての私たちは、仕事としての位置付けで支援していることもありますが、普段の暮らしの中でも支援者としての心は続いているわけで、日々私たちはなんと心を使い神経を使い続けているのか。
でも、それが私たちの熱い想いを持ち続ける基にもなっているのだと思うのです。
さて、今日は3月11日。
4年前の午後2:46にあの地震がありました。
今日は朝からこのニュース。
いつも見ている朝の番組。
テレビ朝日の松尾アナが仕事の合間を縫っては震災ボランティアを続けていたことが紹介されていました。
いつも笑顔が素敵な松尾アナの今日の表情は笑顔が少なく因妙な面持ち。
真剣な思いささえ感しました。
今日は1日震災のニュースでも明日から新しいニュースで賑わい、震災のニュースは次の5年目まで消えてしまうのだろう・・・。
私たちは何ができるのだろう。
直接震災の地に行って助けることがすぐにはできない。
でも、相手に関心を持つことはできるかなぁ・・・と。
震災当時は「頑張れ!」「頑張ろう!」と応援と励ましを贈った。
そして今は、「忘れないこと」と。
しかし、忘れないことと当たり前のことを震災被害者から言わせている私たちはちょっと情けない。
忘れない・・・それは関心を常に持ち続けること。
関心を英語でInterestといいますが、英語の語源のラテン語でInter(内面)Esse(存在する)となるそうです。
“自分の内に相手が存在する”ということなのでしょう。
そう考えると関心を持ち続けることは、共感と受容を行動に示し励まし続けていくこと。
今日という日と支援者としてのスタンスから考えることでした。