本当は今日は昨日の続きを書こうかと思っていたのですが、ちょっとひどい事件があったので、そのことを書こうかと思います。

今日のニュースで白杖をついて歩いていた10代の女の子が駅で右膝を蹴られるという傷害事件があったという。

確か先週は盲導犬が何者かに刺されるという事件もあり、胸が痛むことが続いています。

どちらも見えないことによって何かをしてもバレないということなのか。

それ以前に、障がいについての無頓着ということなのか。

先の10代の女の子の話では、以前も杖を踏まれて折れてしまった事や自転車にひかれて杖が折れてしまったことがあったとのこと。

さらに、白杖につまずいた人が「危ないじゃないの!」と全盲である人に言い放つ事があったとの話もあった。

「危ないじゃないの!」ってなんなの?怒りが収まらない。

 

同じ事が今回の4大大会テニスでの錦織圭選手の話からもある。

乙武洋匡さんがブログで乙武氏はTwitterで「錦織圭選手の快挙は、たしかに凄い」とコメントをされました。しかし、続けて「でも、周囲がヒートアップするほど、『なぜ、国枝慎吾選手はそこまで騒がれないのだろう』と疑問に感じる。」とし、さらには「ちなみに、国枝慎吾選手は今季、グランドスラム制覇に王手をかけている。」と投稿し、報道の在り方に疑問を呈した。

その通りの話です。

私も納得の話です。

しかし、このTwitterに対しての反響がなにか変なのです。

たとえば、「競技が違うから」「競技人口が少ないんだか勝てるはず」というTweet。

さらにここには書けないほどの言葉が・・・心が痛くなる言葉が飛び交っている。

しかし、日本のマスコミが世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手に「日本人で初めて4大大会の決勝に出場する事についてコメントを」とインタビューを求めたところ、彼は「クニエダを知らないのですか?と返し、クニエダは2008年の北京・2012年のロンドンとパラリンピックで2大会連続シングルス金メダルを獲得し、4大大会で世界最多勝記録を持っていて、私よりもずっとすばらしい選手が日本人にいるじゃないか」と応えたとのこと。

 

同じテニスプレイヤーとして障がいなどをも超えて同じプレイヤーとしてのコメントをされた世界トッププレイヤーの言葉と、同じ日本人でありながら障がいに対して否定的な視点をもつ者と。

いったいどうなっているのだろう。

先に書いた白杖の話と同じ様な意味があるように感じます。

“優しい”とか“優しくない”とか言うこと以前の問題ではないかと思うのです。

こうした問題は私たちの生活の中に根深く張られているような気がします。

すぐ隣で、そうしたことが起きているのだと思う。

そうした出来事に怒りがある限りは大丈夫。

しかし、気づくと自分のことばかり考えてしまい他者への気遣いをする余裕がなくなってしまう事があったとき、壊れた倫理になるのだろう・・・。

 

ん・・・。

どうなってしまうんだろう・・・この先・・・。

胸の中がモヤモヤとイライラと言葉にならない不条理さを感じます。