マーチン・ルーサー・キング牧師が人種差別の撤廃を呼び掛け、ワシントン大行進を行い「I Have a Dream」の名演説をされてから今日で50周年が経ったそうです。

 

「I Have a Dream」の言葉をみると、高校時代、英語の授業でこの演説を1年かけて和訳したことを思い出します。

 

このワシントン大行進へと発展したそのもとは、当時10代のローザン・パークスが白人がバスに乗ってきたら黒人は席を譲らなければならないという法律に、「私も仕事をして疲れているのになぜ?」「私と白人とは同じ人間なのに…」と席を譲らなかったことから始まったと聞きます。

 

しかし、パークスが席を譲らなかったことで、みんなが声を上げてみんながボイコットをしたわけではなかった…。

彼女がボイコットをしたことで、最初は英雄視されたが、その後白人から黒人に対してひどい仕打ちをする事件が続くと、同じ黒人の仲間から「おまえがボイコットをするから私たちまでひどい目に遭わされたじゃないか」と避難する者も現れ、彼女の母親も兄も同じ黒人から石を投げられた。

人権を主張し、正義を訴えたのにそれが同じ仲間から非難される。

なんとも理不尽な出来事があった。

それでもなお、家族の支えもありパークスは一人訴え続けていった。

その戦いがキング牧師の闘争に火がついてあの大行進と演説にと繋がっていったのだそうです。

 

最初に始める事の難しさ、そして何が何でも続けていくことの大切さ。

パークスの話も、とても学ぶ事が多い。

 

さて、パークスの事もあり、キング牧師の演説では「I Have a Dream」という言葉が9回も繰り返し使われていて、その「I Have a Dream」の頭には「Still(それでもなお)」ということばが付いています。

「それでもなお、私には夢がある!」には、「こうなったら良いなぁ~」の夢があるではなく、どんな困難があろうとも「私には叶えたい夢がある!」という強い信念と誓いがそのことばには有るのだと思います。

 

「それでもなお」という私たちは信念が心の中にあるのかどうか。

それが、目的を達成する力の基となる。そんな想いを改めて考える50年の歴史の日でした。