今回のオリンピックもたくさんの感動を頂きました。
フィギュアの浅田真央選手のフリー演技の最後の涙は、胸が痛くなる程の感動とともに喜びや、さらに大賞賛と励ましともいえる大拍手を贈りたくなりました。
何事にも一生懸命な姿は、私たちに多くの勇気と感動を与えてくれます。
さて、浅田選手については様々な報道がされていて、いろいろな裏話が聞こえてきます。
その中で、浅田選手がコメントされた言葉が1つ心に残りました。
それは、フリーの演技前の公式練習で、前日のショートプログラムのショックを引きずっていた時に、佐藤コーチが「34年前、私の教え子が高熱を出しながらも最高の演技をした」と伝え、「もし、あなたに何かあったら、私が助けに行くから」と語りかけたと。
そしてあの演技があったのだと・・・。
よく、師弟の絆といいます。
師の強い思いを弟子が迷い無くしっかり受けていくことで最高の力を発揮できる。
しかし、師の想いに疑い迷いがあるとそもそもの力を発揮できない。
さらに、師のいない状況であれば、根無し草のように心定まらず浮いていってしまう。
佐藤コーチの師の激愛の深さは、演技が終わったあとに写った佐藤コーチの顔が全てだと思いました。
さて・・・。
しかしそうした師弟の絆を周りは、適切な指導を行っていたのかという疑問を投げかける声が上がっていると聞く。
また、ある者は「あの子は大事なときにいつも転ぶ」との発言も・・・。
当事者以外は、勝手に評論家になり正否を語る。
当事者でなければわからないことは必ずある。
同じ言葉であっても心の向きでこんなにも違ってくる。
私たちは、自分の価値観で正否を判断したり結果だけで判断することは避けたいですね。
学ぶべき事は、相手を想う相互の心とその力ではないだろうか・・・。
師弟の思いは周りの声で壊れるものではない。
相手を想う力は何よりも強く、それに呼応することで互いに更に強い力が出ることを心しておきたいと思いました。